「仕事で海外部門に異動になった」「海外の拠点と打ち合わせする機会ができた」など、ビジネスで英語を使う機会は増加しています。
この記事では、「オンライン英会話はじめようかな・・・けど、メリットばっかりじゃないよね?」と思われている社会人の方に向けて、オンライン英会話を始める前に知っておきたいポイントをご紹介します。
留学経験なしの純ジャパの私が、オンライン英会話歴10年以上、オンライン英会話と英語学習を通じてTOEIC940点、英語の会議もこなせるようになった経験から、オンライン英会話のメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オンライン英会話のメリットとデメリット
オンライン英会話のメリットとデメリットは以下の通りになります。
- 月額5,000円〜15,000円で手頃
- マンツーマンレッスンで受講できるから発話時間が長い
- 場所を選ばず受講できる
- レッスン可能時間が長い
- 思い立った時に予約ができる
- レベルにあった教材を利用できる
オンライン英会話のデメリット
- 自分の意志で継続しないとならない
- 対面コミュニケーションの練習ができない
- 非ネイティブの講師が多いので、リエゾンの勉強に不向き
- 人気の講師は予約が難しい
- (カリキュラムをこなすだけでは)会得に時間がかかる
オンライン英会話のメリット
月額5,000円〜15,000円で手頃
オンライン英会話は、通学型の英会話スクールの価格からは想像できないくらい安価にサービスを受けることができます。
例えば、毎日25分間レッスンを受けられるコースの場合、その相場は5,000円から15,000円です。
値段は、ビジネス英語に特化していたり、ネイティブ講師のレッスンが受けられたりすると高くなる傾向があります。例えば、ビジネス英語に特化しているビズメイツは毎日25分のプランで13,200円です。
どのサービスを選んでも、通学式の英会話スクールよりも格安で、「英会話スクールに通いたいけど月謝が高いんだよな・・・」「それなりにお金払うのに毎週ちゃんとスクールに通えるのだろうか・・・」など、月々の支払いが気になって一歩踏み出せなかった方に、オンライン英会話はぴったりです。
マンツーマンレッスンで受講
オンライン英会話のレッスンは、マンツーマンで25分1コマが基本です。
マンツーマン25分の利点は3つあります。
25分間2人で会話するので、発話する機会が多く、早い段階から英語が体に馴染みやすいです。
1対1なので、講師が受講生のレベルに応じて発話のスピードや単語のレベルなどを合わせてくれるので、自分の成長度合いにあわせたレッスンを受けることができます。
マンツーマンなので、講師に質問がしやすく、疑問に思ったことをすぐに聞くことができます。
今の時代、仕事上でも対面よりもオンラインで話す機会が多いです。オンラインでマンツーマンで発話の機会に慣れておくと、実際のオンラインミーティング時も、自然と議論に入れます。
場所を選ばずレッスンが受けられる
多くのオンライン英会話は、PC、スマートフォン、タブレットでレッスンを受けられます。インターネットさえつながれば良いので、外出先でも受講できます。
なお、外出先で受講する場合は、フリートークがおすすめです。フリートークなら、教材を見る必要がないという点と、スマートフォンで電話のようにビデオ通話を行えば、外音が入りにくいです。
レッスン可能時間長くて受講しやすい
オンライン英会話のほとんどが、早朝から深夜までサービスを提供していて、通勤の前や帰宅後など、生活スタイルに合わせて柔軟にレッスンを受けることができます。
実際、私がオンライン英会話を10年以上続けている理由も、このレッスン時間が柔軟という点が大きく、朝7時にレッスンを受けてからオフィスに向かう、といったことができるためです。
思い立った時に予約ができる柔軟性
多くのオンライン英会話は、レッスンの直前(例えば5分前)まで予約が可能です。ですので、ちょっとした空き時間でもスマートフォンやPCが手元にあれば、すぐにレッスンに臨むことができます。
仕事のスケジュールが流動的には嬉しい仕様だと思います。
レベルにあった教材を利用できる
多くのオンライン英会話では、受講生に向けた教材が用意されています。その教材がカバーする範囲は非常に広く、日常英会話のベーシックな部分から、ビジネス英会話、試験対策など、多岐にわたります。
会員限定の動画を用意しているサービスもあり、それらの動画だけでも一定レベルまでの知識をつけられるようになっています。
オンライン英会話のデメリット
自分の意志で継続しないとならない
オンライン英会話は、自分でレッスンを予約して、自分でレッスンを受けなければなりません。すべて自分自身で能動的に進めないとならないので、学び続ける意思がないと継続が難しいのが実情です。
また、レッスンのキャンセルもボタンひとつでできますし、レッスンを無断欠席したとしても、頻度が高くなければ容認される環境で、「今日はちょっと疲れたからレッスン受けるのやめよう」など、自分の甘えを受け入れやすいです。
ビズメイツなど一部のオンライン英会話サービスでは「最終レッスンから3日が経ちました。予約しませんか?」と予約を促してくれるサービスもあります。
「続けられるかな・・・?」と心配な方は、そのようなリマインダーもしてくれるサービスを選ぶと良いと思います。
対面コミュニケーションの練習ができない
オンライン英会話では対面コミュニケーションの練習ができません。そのため、対面コミュニケーションの際に、思っているほど聞き取れなかったり、発話できなかったりすることがあります。
その要因は、対面ならではの空気感・周辺の騒音・相手の多さなどさまざま。
対面でのコミュニケーションを鍛えるのであれば、オンライン英会話に加えて、外国人と対面で会話できるコミュニティに入ったり、通学式の英会話を利用するなど対策を打つ必要があります。
ただ、今の時代、仕事で英語を発話する多くはオンラインミーティングです。対面コミュニケーションを意識して通学式の英会話スクールに入るより、オンライン英会話で場数を踏んだ方が仕事でのパフォーマンスは向上すると思います。
非ネイティブの講師が多いので、リエゾンの勉強に不向き
オンライン英会話では、非ネイティブの講師(特にフィリピン人講師)が多いです。非ネイティブ講師と言っても、どの講師も英語はスムーズに話せますし会話のやり取りに問題が出ることはありません。
しかし、私の経験上、ネイティブならではのスピードとリエゾン(音と音をつなげて発音する英語ならではの発音)は、ネイティブと会話しないとしっかり体得できません。
なお、ネイティブと話したいという方向けには、ネイティブ講師のみで構成されたオンライン英会話サービスもあります。そのようなサービスは他のサービスよりも料金は高く設定されています。
人気の講師は予約が難しい
多くのオンライン英会話サービスでは、ホットペッパービューティーで美容院のスタイリストを予約するのと同様、講師を会員専用画面より予約します。そうすると、人気の講師に予約が殺到してしまって、人気の講師は予約が取りづらい状況が続きます。
そうなったときは、人気がそこまで上がっていない講師を探して予約することになりますが、ここで相性が悪かったりすると、1レッスン分損した気分になります。
そこも含めてオンライン英会話サービスは値段が安価なわけですが、できる限りこのような事態は避けたいものです。
(カリキュラムをこなすだけでは)会得に時間がかかる
オンライン英会話では通常基本カリキュラムが用意されています。
それらを進めていくのも良いのですが、基本カリキュラムは自分の関心ごとや業務とトピックが離れていることも多々あり、自分ごととしてレッスンを取り組めないことが出てきます。
自分ごととして取り組めないと成果も出にくくなりますので、その分上達に時間がかかってきます。
この対策は、自分の業務に特化したオンライン英会話スクールを選ぶか、オンライン英会話レッスンでも、テーラーメイドできるレッスンを受けること。
自分の興味関心に合わせたレッスンを受けることが何よりも英語上達の近道です。
まとめ
今回はオンライン英会話のメリットとデメリットについて紹介してきました。オンライン英会話には非常に多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ですので、メリットとデメリットのバランスをどう捉えるかがオンライン英会話をはじめるかのポイントになると思います。
私自身は、今回ご紹介したオンライン英会話のデメリットは、そこまで大きくないと考えています。オンラインとオフラインのハイブリッドであっても、海外の拠点と話すときはほぼオンライン。高い授業料を払って対面コミュニケーションを極めるよりも、低価格でオンライン英語コミュニケーションを鍛えた方が、仕事のパフォーマンスは上がると思います。
オンライン英会話をはじめてみませんか?